めまいについて
めまいが起きたら
急にめまいを感じると、もしかしたら脳卒中になったのではないかと不安になります。でも実際には、脳の異常が原因のめまいは、めまい全体の数パーセントにすぎません。急にめまいを感じても、耳の異常が原因の「良性のめまい」であることが殆どです。めまいが軽くなるまで安静にしましょう。ただし、念のため危険なサインがないかどうかの確認をしてください。
危険なサイン
脳の異常が原因で起こるめまいのサインは、1つは、めまいと同時に出現する、手足のしびれや麻痺(多くは右か左のどちらか片方)、物が二重に見える、ろれつが回らない、言葉が出てこない、などの症状。もう1つは、力は入るが、頑張ってもふらついて立てない、どうしても歩けない、という症状です。1つでもあれば、結果的に間違っていたとしても構いません、救急車を呼びましょう。
新しい疾患概念 PPPD(持続性知覚性姿勢誘発めまい)
良性めまいや前庭神経炎などの急性めまいの急性期症状が改善した後も、フワフワと地に足がつかない様な非回転性のめまいが3か月以上、ほぼ毎日のように続くもので。立ったり歩いたり、エレベーターなどで身体が動かされたり、視覚刺激で誘発されるものです。これまで原因不明とされてきた不動性のめまいの多くがこれではないかといわれています。
長引くときは
耳の異常が原因のめまいも、良性のものばかりではありません。そのほかにも血圧の変動や不整脈、肩こり、ストレッチなどもめまいの原因になります。長引いたり繰り返したりするめまいの場合は、お酒やコーヒーを控えたり、規則正しい生活や適度な運動を心がけることで改善することもありますが、一度はかかりつけ医でも耳鼻科でも相談してください。