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不眠について

不眠の人が増えてます。

不眠は慢性化すると、うつ病などの精神疾患や、糖尿病・高血圧などの生活習慣病リスクを高めます。入眠障害、中途覚醒、早朝覚醒に分けられますが、後2者は高齢になるにつれて多くなります。理由は、加齢に伴う眠りの質そのものの変化のほか、背景にある病気が原因のこともあります。

眠りの質が下がる

20歳ぐらいだと約8時間、その後徐々に少なくなり、65歳になると約6時間といわれています。加齢による変化は睡眠時間だけではなく、中途覚醒で深い眠りが減って、効率も低下します。また、子育てを終える、定年を迎えるなどで日中の活動量が減り、これに昼寝など加わろうものなら、夜への睡眠の集中が分散されることも。

不眠になりやすい病気

糖尿病、高血圧、夜間頻尿、慢性肺疾患、パーキンソン病、逆流性食道炎、がん、睡眠時無呼吸、などがあげられます。その場合はまずそちらもしっかり対処することが大事です。

お医者さんが処方する睡眠薬について

これまでは「ベンゾジアゼピン系」といわれる睡眠薬を最初から出されることが多かったですが、これらは、(過量やずっと慢性的に使うことで)依存性、認知機能低下(ボケる!)や、夜間せん妄・転倒、骨折、肺炎リスクを高めることが報告されており、厚労省も目を光らせる様になっています。当院外来でも、これらの薬に長期間慣れてきた患者さんに、離脱してもらう事にたいへん四苦八苦しています。

日ごろから注意できること

 

昼寝は長すぎないように午後の早い時間帯に30分までにする。

  早寝をしない:眠くないのに無理に眠ろうとしない。夜7時から9時半は眠くなりにくい時間帯。睡眠禁止、睡眠薬服用禁止ゾーンといっても良い。
 

眠くなるまで寝床に入らない :5分ほど経ってやはり寝付けない場合は、寝床から出て本を読むなどして(スマホやTVは逆効果!)、再び眠くなるまで起きて過ごす。

  寝酒しない:深い眠りの妨げになる。コーヒーや緑茶も眠りを浅くするので寝る前は避ける。リラックスを誘うジャスミン茶などもグッド。

 いろいろ工夫して、睡眠薬に頼るのを最小限にしましょう!

 

 

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